オーストラリアのスーパーアニュエーション完全ガイド|ワーホリが帰国後に年金を引き出す方法【2026年版】
オーストラリアで働くと、給料とは別に雇用主が「スーパーアニュエーション(Superannuation、通称スーパー)」と呼ばれる退職年金を積み立ててくれます。ワーホリで働いた人も例外ではなく、帰国後にこの積立金を引き出す(払い戻す)ことができます。
この記事では、スーパーの仕組みから、ワーホリが帰国後に引き出す方法(DASP)・税率・手順まで、実体験をもとに解説します。これから渡航する人は、まずオーストラリアのワーホリビザ申請手順から準備を進めましょう。
⚠️ 本記事は一般的な情報のまとめです。税率や制度は変更されることがあり、個別の取扱いはATO(オーストラリア国税局)や各スーパーファンドにご確認ください。最新の正確な情報は ATO公式サイト で確認できます。
スーパーアニュエーションとは?
スーパーアニュエーションは、オーストラリアの公的な退職金・年金制度です。雇用主は、従業員の給料に上乗せして一定割合をスーパーファンド(運用機関)の口座に積み立てる義務があります。
ポイントは、これは給料からの天引きではなく給料とは別に上乗せで支払われること。通常は退職年齢まで引き出せませんが、ワーホリなどの一時滞在者は、出国後に「DASP」という制度で引き出せます(後述)。
いくら積み立てられる?(拠出率)
雇用主が積み立てる割合(Super Guarantee)は、給料の12%です(2025年7月以降。それ以前は11.5%)。たとえば年収39,000ドルなら、年間で約4,680ドルが積み立てられる計算です。
以前は「月$450以上の収入」という条件がありましたが、現在は撤廃され、対象の従業員であれば収入額にかかわらず積み立てられます。
自分のスーパーを確認する方法
自分のスーパーがいくらあるか・どのファンドにあるかは、次の方法で確認できます。
- myGovにログイン → ATOのサービスから「Super」を確認
- 給与明細(payslip)に記載されたファンド名・拠出額をチェック
- 雇用主に直接確認する
複数の職場で働いた場合、スーパーが複数のファンドに分かれていることがあります。引き出し前にまとめておくと手続きがスムーズです。
帰国後の引き出し=DASPとは
DASP(Departing Australia Superannuation Payment)は、オーストラリアを出国した一時滞在者が、積み立てたスーパーを払い戻す制度です。次の条件を満たすと申請できます。
- オーストラリアを出国していること
- 保有していた一時ビザ(ワーホリ 417/462 など)が失効またはキャンセルされていること
- オーストラリア/ニュージーランドの市民・永住者でないこと
※滞在中や、ビザが有効なうちは引き出せません。
DASPの税率(ワーホリは65%)
DASPには税金がかかります。ワーホリビザ(417/462)を保有していた人は一律65%と高めです。
| 区分 | DASPの税率 |
|---|---|
| ワーホリ(417/462ビザ)を保有した人 | 65% |
| その他の一時滞在者 | 35% |
※2017年7月以降、ワーホリ保有者には65%が適用されます。税率は高いですが、申請しなければ受け取れないため、帰国前後に必ず手続きしておきましょう。
💡 受け取りの目安:年収39,000ドルで12%が積み立てられた場合、積立額は約4,680ドル。65%課税後の手取りは約1,600ドルが目安です。
DASP申請の手順(帰国後)
申請はATOの「DASPオンライン申請システム」から無料で行えます。基本の流れは次のとおりです。
出国・ビザの失効を確認
オーストラリアを出国し、ワーホリビザが失効またはキャンセルされていることを確認します。
自分のスーパーファンドを特定
myGov/ATO、給与明細、雇用主などから、どのファンドにいくらあるかを確認します。
DASPオンラインで申請
ATOのDASPオンライン申請システムから申請します。パスポート・TFN・スーパーファンドの情報が必要です。申請自体は無料です。
ファンドが税を差し引いて支払い
ファンドが内容を確認し、65%の税を差し引いた金額を支払います。通常、完全な申請から28日以内に処理されます。
受け取り
オーストラリアの銀行口座・小切手・海外送金などで受け取ります(方法はファンドにより異なります)。
📌 雇用主が契約していたスーパーファンドによっては、帰国時の残高が5,000ドル以上の場合、本人確認のためパスポートの認証コピー(certified copy)の提出を求められることがあります。
受け取り方法とWise
受け取り方法はファンドによって異なり、オーストラリアの銀行口座への入金・小切手・海外送金などがあります。帰国後で現地の銀行口座を解約してしまった場合でも、WiseのAUD受け取り口座を使えば受け取り、そのまま日本円に換えて日本の口座へ低コストで送れます。
💸 受け取り口座にはWiseが便利
現地口座を解約済みでも、WiseのAUD口座情報(BSB+口座番号)で受け取り、低コストで日本円に換えて送金できます。受け取り可否はファンドの支払い方法によるため、事前にご確認ください。
Wiseの使い方を見る →よくある質問
最終更新:2026年6月 / ※税率・制度は変更される場合があります。本記事は税務・年金アドバイスではなく一般的な情報提供です。最新かつ正確な情報はATO公式サイト・各スーパーファンドにてご確認ください。
